2010年8月29日

C-Media Lab. kyoto とは

C-Mediaは、Citizen Media(市民メディア)活動を指す。もう少し補足すると、"Create Communication Culture with Citizen-Media" つまり、「市民メディアでコミュニケーション文化を創造する」ことをポリシーとする市民活動の総称として名付けた。実体はない。具体的な事務局を持つ組織ではなく、個々に市民メディア活動しているひとたちの集合体だ。

背景は、ソフトウェア、ハードウェア双方での技術進歩にある。TwitterやFacebook, USTREAMといったソーシャルメディアと呼ばれるソフトウェアの技術進歩に加えて、SmartPhoneやiPadといったデバイス革命の後押しにより、市民メディアによる情報の受発信が多くの人にとって身近になり始めた。映像による情報の発信は、特定の技術を持った人たちだけのものと思っていたが、気がつけば僕らのすぐ傍へ引き寄せることができるようになっていた。

昨年、YouTubeで情報発信するひととの出会いがあった。その後すぐに、市民活動として映像メディアの活用を試みようとする人と意気投合した。こんなひとたちが互いにエンパワメントし合い、市民による情報発信の気運を高められれば、市民メディア文化は進展するかも知れない、そんな可能性を感じた。技術進歩だけでは、メディアは普及しない。それを使う側のリテラシが必要。ICTを使う文化を育み、多くの人にわかりやすい形で提示することが必要だ。それがなければ、市民メディアはいつまでも特定の人たちのサークル活動の域を出ない。

市民メディアを掲げ、個々に活動している主体が連携を深め、悩みや課題を共有し合い、互いの事業に協力し合うことで、これらの活動は同時多発的に広がり、社会の動きとして認識される機会を得るのではないか。その仕掛けをつくりたい。

C-Mediaは、そのための研究所 "Lab." である。メディア活動の実践事例を研究しつつ、その技術的課題や場づくりのための課題を検証する。そして、個々の活動に "C-Media" というラベルを貼り、市民メディア活動としての認知性を高める。
市民メディアが孕(はら)む様々な可能性をにらみ、未来を描こう。未来を創ろう。