年中行事を守るもの
今年も大文字ボランティアに参加させていただいた。今年で3回目となる。
1年に1回、みなが注目する行事だが、保存会やボランティアのみなさんは、1年間を通して活動をしておられる。秋冬には山の保全活動、年が明けて、まだ雪のやまない時期からその年に点火する割り木づくりを続けて、夏を迎える。
送り火点火の直前に火床の草刈りをする。炎天下、火床に生い茂った草を刈り取る作業は、もっとも過酷だ。ボランティアメンバーの牽引役の方は、朝6時から草を刈っているという。
そして、迎える当日。市内の誰もが注目する中、20時になると一斉に「大」の文字に火が灯る。
送り火を終えて17日、大文字山のごみ拾いで山に登る。毎日のように登った如意ヶ岳がぐっと身近に感じられる。
こうして今年の送り火を終えたが、来年の点火に向けてまた準備が始まる。
祇園祭も同じだが、外から見ているだけでは、そのときだけの行事だが、それを支える人たちは1年の生活を通して、それを守り続けている。その心意気は、彼らに特有のものではないはず。私たちも忘れてはならないものが、間違いなくそこにはある。