2009年4月20日

さ、つぎ行こ。

論文を提出して、学位を取得して、ひと区切りついたかのように見える。
でも、論文というヤツは、いくら書いても、どんなに考えても、完成しない。というかむしろ、考えれば考えるほど、調べれば調べるほど、書くことは膨らんでくるので、書くことはいつまでも尽きない。満足できない。終わらない。

未完成な作品の後ろ姿を眺めながら、後悔と苦悩を抱えたまま、指をくわえて見ているわけにはいかない。
一本の論文を書いただけで、少し身についたかもしれない「論」の技術は、まだぐらついている。ここで、自分の技術にするためには、もう一本書かなければ、この一年の意味がなくなる。

また、昨年書いた論文は、インターネットがNPOに与えた社会的な影響について論じているわりには、社会になんのインパクトも与えない。もっと、人の役に立つことを書きたい。そんな欲求に耳を傾けてやれば、また新しいことが見えてきそうだ。