祇園祭 山鉾巡行 2007
1年間で、一番興奮する3時間だ。今年は、四条傘鉾の曳き手として参加させていただいた。午前9時前、巡行開始位置となる四条烏丸へ、お囃子とともに鉾を進める。四条烏丸に巡行する山鉾が集結する。いつもは車の行き交う四条通が妖気につつまれる。異次元の空間のようだ。
絢爛豪華な懸飾品の掛けられた山鉾には、囃子方が乗り込み、お囃子を奏でて自らの巡行を演出する。鉾の前には音頭取りが乗り、全てが芸術作品となって人力によって巡行する。完成された美だ。
四条傘鉾は、今年の巡行順は15番目。午前10時頃に四条烏丸を出発する。観光客が見守る中、お囃子に胸を高鳴らせながら、四条通を堂々と巡行していく。
今日は雨も降らず、日も照らず、暑くもなく、天候にも恵まれた。約20万人が巡行を楽しんだとのこと。今日の京都新聞夕刊の一面は、「輝き最盛 山鉾幻想」。まさにそのとおり。