「エコ」はライフタイル
「エコ」の活動に効果があるかどうかなんて、知らない。測る術もないし、測れたところで、温暖化を止められなければ意味がない。たぶん、止めることなんてできない。でも、そんな中でも活動を始めた。1年前に。
僕のルーツである伝統産業の問題は、その産業だけに閉じた問題ではない。大量生産、大量消費に代表されるグローバル経済の煽りを受けたことが大きな要因のひとつだ。自分の生きる環境を自らの手で壊していくようなことはしたくなかったから。効果はないかもしれないけど、無駄かもしれないけど、始めるしか選択肢はなかった。
僕にとって「エコ」は目的を持った活動というよりも、生き方。ライフスタイルであり、美学だ。そうやって暮らすことが美しいと感じるし、その感性を大事にしたいと思うから。欲に任せずに丁寧に生きることに価値を感じ、一つ一つのものを、行動を選択する。
どうせやるなら、できるだけ多くの人に伝えたほうがいい。社会を変えられるかもしれない。いや、たぶん変わらない。でも、手を変え品を変え、舞台を変えて伝えていこうと思う。縁はいっぱいいっぱい生まれる。だから楽しい。だからやってる。