伝統産業の観光文化的価値の創造
8/24(土)、第1回「京都ものづくり講座」が四条京町家にて行われた。
次代の京都を考える者が伝統産業の過去と現在を学び、未来に繋げていくための学びの場だ。京都ものづくり塾の中核事業として新たに立ち上げた。この場を通して、ものづくり塾のメンバのこれまでの活動を通して蓄えた知のストックを多くの人と共有する。今回は、「文化と経済から見る京都のものづくり」と題して、代表の滋野がプレゼンテーションを行った。
その中では、文化的価値には、「観光文化」としての側面について触れていた。ここ数年、「観光」には国や自治体が力を入れて新しい地域の活力の源と考えられ、学問としても注目され始めている。近年の観光は、これまでの見学のみを中心としたスタイルから、さらに踏み込んだ体験型に移行しつつある。一方、伝統産業は、産業としては存続が危ぶまれる中、それ自体が存在することで「固有価値」を有していると見方もある。
それを、自分の話に投影する。私が今住んでいる町家と両親が支えてきた西陣織工場。これを通して思いを実現することができるとしたら、この場でものづくりをしながら、観光客に対してその知識と文化をリアルに伝えることではないかと思う。これをいかにして持続可能な形として構築するかがこれからの課題だ。