2006年12月17日

ブログミーツカンパニー

私は現在抱えている各団体の活動に飽きたらず、今月から「ブログ ミーツ カンパニー(BMC)」というグループでの活動を始めた。
http://www.pc-lifeboat.com/waon/bmc.html

主に環境問題に関わる活動を、企業に働きかけ、大きなムーブメントにしようという活動だ。
私たちが地域の活動やブログを通して地味にアピールしていても、なかなか大きな流れにはつながりにくい。社会を動せるほどに多くの人に伝えるには、テコの原理で、大きな力に変換させることが不可欠だ。

世の中に対して、最も影響力を持つのは、間違いなくマスメディアだろう。それに対して、影響力を持っているのは、企業たち。企業が声を大にして、問題意識を喚起すれば、私たちの活動なんかには、比べものにならないくらい多くの人に伝わることは明白だ。
近年、CSRを高らかに謳う企業も多く見られるようになってきた。これからの企業は、利潤追求だけではなく、社会問題を解決していくという使命を避けることはできないだろう。

伝統産業の問題も、地域文化を伝える活動も、問題の根底にあるのは結局、「大量生産、大量消費」と「自分勝手の横行」だ。そして、行き着く先は環境問題。私たちが生きる環境を壊し、自分たちとその子孫の生存をも脅かすようでは、もともこもない。

先日、BMCを運営する方とお会いし、語り合う機会を持つことができた。
間違いなく2007年は、新しい展開が待っている。

2006年12月10日

山茶花咲く


今年も、庭の山茶花(さざんか)が花をつけ始めた。祖母が手入れをしていた頃は、ちらほらとしか咲かなかったのだが、今年はどうしたことか、めいいっぱいに咲き誇り、まだ蕾を残している。いつもこの庭を眺めていた祖母は、どんな思いでこの山茶花を見つめていたのだろうか。
この国には、実りの時期を過ぎ、今年も仕舞いはじめようかというこんな季節にも、花を咲かせる木がある。四季を通して折々の花を楽しむことができることは、きっと他にはないのだろう。
「美しい国へ」などという言葉がメディアでしばしばとりあげられるようになった。この言葉を発した彼は、どのような思いをもってのことかはわからないが、私もこの国は本当に美しいと思う。
四季が等しく巡り、木々が育つのに適度な湿潤さを保つこの国は、近年、大事なことを忘れつつあるように思えます。先人が育んできてくれた四季を楽しむ文化、忘れてはならない日本の心です。

2006年12月2日

西陣の現在2006「ものづくりの心、伝えたい思い」


12/2(土)、「西陣の現在2006」シリーズの座談会を行った。まだ汗ばみながら町歩きしたのは9月のこと。このシリーズも最終回となり、12月を迎えた。元西陣小学校作法室のストーブにも火が入った。
職人は、かつては技術さえあればサラリーマンよりも遙かに高い給与を手にすることができた。しかし、その状況が逆転して久しい。市場原理が、流通が職人の首を絞め、仕事に「誇りを持てない状況をつくっていった」とある職人の方が指摘する。「小売り、卸、職人は縦につながっているのではなく、横につながっているのだ。役割分担をしているだけのこと」なかなか伝わらない苛立ちを包み隠さず話してくださった。
職人は流通のことは詳しく知らない。売り手はものをつくれるわけではない。だから、自らの役割を正しく認識し、それを全うするしかない。職人は良いものをつくること、売り手は品質の高いもの、価値の高いものを見分ける目を持ち、正しく使い手に伝えることが役割として求められるだろう。しかし、顧客との接点となる売り手がいいものを正しく伝えられなければ、職人がいくらいいものをつくっても報われない。
全体のフローを見据え、自らの役割を正しく認識することがなければ、その産業自体が自滅していく。産業の活性化はなるか。全体を良い方向に導いていく力になれるか。ものづくり塾も新たなステージで社会に問いかけていかなければならないかもしれない。